朝、カーテンからうっすらと差し込んでる朝日で私は起きた。日は差し込んでるのになんとなく空気はつめたい。 起き上がろうと思ったら私は今、ディーノの腕の中にいて背中に腕を回されてて身動きが出来ない状態。 (寒いんだかあったかいんだかわかんない・・) ディーノはまだ夢の中。まあ、昨日帰ってきたのは深夜だったし、今日は日曜日。せっかくの休日なのだからディーノと出かけたいとも思ってたけどしょうがないかな・・・ 開けていた目を再び閉じて、ディーノの胸に顔を埋めた。 鼻腔に広がる大好きなディーノの匂いと、とくとくと規則的に動いている心臓の音が私の心を満たしているのが分かった (しあわせ・・だなあ・・) 心の中でそう思って私はディーノと同じ目線の位置にすこし動いた。いつも私が見上げる感じになってるからいつもとちがう (まつげ、なが・・) 男の人ってまつげ長いし量多い人多いよね・・・なんでだろ。とか考えて、ディーノのほっぺたに軽くキスをした。もぞ、とディーノがちょっと動く。掠れた声で「ん・・」と呟いてゆっくり目を開けた 「・・・・・」 「ごめん、起こしちゃった。今日休みだし、寝ててもいいよ?」 「んー・・起きる。。」 同じ目線で、ディーノと目が合った。とろんとした琥珀色の瞳がわたしをとらえる、ちょっと恥ずかしくなって私は目をそらした。 「・・」 そう言ってぎゅう、とまわしている腕の力を強めた。鼻と鼻がくっつくそうなくらい近くて、顔のいろんなところについばむようにキスしてくる 「ん、っふ、でぃ・・・の・・」 キスされてるときって、無性に名前を呼びたくなる。口がふさがっててうまく言葉が出ないけど。名前を紡ぐときに出た舌に絡みつくようにしてきてぴちゃ、という音が聞こえた。ぐるりと歯列をなぞって、また舌を絡めて、上唇をちゅう、と座れて唇が離れた。 「、あいしてる」 「・・もう、朝からなにしてるのよ・・」 「あまりにもが可愛すぎて。」 「なにそれ」 思わず口元が緩んで口角をあげた。そうしたらディーノも優しくはにかむ 「俺、幸せだな」 「え・・?」 「が俺の腕の中にいて、朝起きたら誰よりも早く愛してるって言えるんだぜ?これってすげぇ幸せなことだよな」 「そう、だね。あたしもさっき、幸せだなあて感じてたんだよ?」 おんなじこと考えてたんだね、と言って私はディーノにすりよった 。自然とまわされた腕の力が強くなって、そうするともっともっと幸せを感じられる 「ディーノ・・あいしてる」 しあわせのかけら (ずっとずっとあなたと一緒に*加筆修正101213) |