じりじり照り付けてくる太陽。「暑い・・」一言つぶやいてそれまで開いていた参考書を閉じてばさりと芝生の上に寝転がった。

「ねぇセブ」 「なんだ」 「あつい」 「しるか」

うぅ・・だって暑いものは暑いんだって!喉のすぐそこまで来ていた言葉をぐっと飲み込んで隣に座って古めかしくて難しそうな本を読んでいる彼を見る。
ネクタイは締めていないとと殆どかわらない、ワイシャツのボタンは2番目まで開けられているとは反対にネクタイはきっちりと締め、ボタンはひとつも開けていないセブルスの格好は見るだけでも暑くて「あぁもおお!!セブ!暑い!その格好が暑苦しい!!!」とは叫んでしまった

「僕は暑くない」 「ねぇ、それ最早新手の病気とかなんじゃないの?暑さを感じない、みたいな」 「馬鹿をいうな」
ははあ、とため息を一つついてぱたぱたと手で扇いで風を送る。(なんか涼しくなる魔法とかないのかなあ・・)必死に考えてもみるがそんな都合の良い魔法があるはずもなく、 ただ暑い暑いと唸っている

!いい加減に・・」
いらいらが最高潮に達して、隣のを見る。その瞬間

見えたのは第2ボタンまで開けられているのワイシャツから見え隠れするピンク色の下着。セブルスは一気に顔を赤くして、すぐに本に視線を戻してしまった

「あれ、セブ顔赤いよ?やっぱり暑いんじゃないの?」
「そ、そんなことない!!暑苦しいから近寄るな!」
「なになにどうしたのセブ〜?」

当の本人はまったく気づいていないようでセブルスとの距離を縮めてくる。ちらりと彼女のほうを見るとまたピンク色のそれが見えた
「ば、ばか!お前は早くボタンをしめろ!」 「え、ボタン?」 セブルスに言われて初めて自分の胸元を見ると、下着が見え隠れしているのが分かった

「ちょ、セブのばか!なにみてんの!えっち!ばか!」
「ば、ばかってそれはこっちのセリフだ!」
「セブルスが見なければいいだけじゃない!」
「み、見せてきたのはそっちだろ!」


お互いがお互いのことを難癖つけながらしゃべり続け、落ち着いた頃には最初よりも暑くなってしまった。 再度芝生の上にごろんと寝転がるを横目にセブルスはまた本を読み始めていた



「ねぇセブ」 「なんだ」 「あつい」 「しるか」


真っ青な空と真っ赤な青少年

(君と居ると毎日が楽しい!)110101*ちさと
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